投資詐欺に気づいた直後、私は少しでも早く被害金を取り戻したいと焦り、弁護士へ依頼しました。 しかし、弁護士本人から具体的な説明を受ける前に、着手金と消費税を合わせた914,650円を支払っていました。 それから約2年後の2026年7月、私が依頼していた伊藤博弁護士が業務停止6か月の懲戒処分を受け、弁護士法人フェニックスが解散したという情報を知りました。 私は今、正直に言えば動揺しています。 この記事では、私が弁護士法人フェニックスと契約した経緯、実際に支払った費用、弁護士本人との会話、返金までにかかった520日、そして詐欺被害後の二次被害を防ぐために確認してほしいことを、当時の契約書や記録とともにお伝えします。

私が依頼した伊藤博弁護士が業務停止処分を受けました
私が投資詐欺被害の回復を依頼したのは、東京弁護士会所属の伊藤博弁護士です。 私が確認した懲戒処分情報には、次の内容が掲載されていました。
弁護士法人フェニックスについても、業務停止2か月の処分を受け、2026年7月9日付で解散し、清算中とする情報が掲載されています。 ただし、2026年7月の懲戒処分について、正式な処分理由の全文は現時点で確認できていません。 処分理由の詳細は、日弁連の機関誌『自由と正義』に掲載される処分要旨を確認したうえで、この記事に追記する予定です。 また、今回の懲戒処分の対象事件に、私が依頼した案件が含まれているかどうかも、現時点では確認できていません。

伊藤博弁護士は2017年にも戒告処分を受けていました
伊藤博弁護士は、今回が初めての懲戒処分ではありません。 2017年7月10日付で、東京弁護士会から戒告処分を受けています。 当時の処分理由は、不動産競売に関する事件で、委任契約書の「事件等の表示」や「受任の範囲」が未記載のままだったことなどです。 また、競売手続停止の供託金として預かっていた150万円を着手金に充当したものの、それに対応する委任契約書を作成しなかったことも、処分理由に含まれています。 2017年の処分は戒告でした。 今回確認した情報では、処分は業務停止6か月となっています。

私は弁護士法人フェニックスへ91万4,650円を支払いました
私は2024年5月6日、弁護士法人フェニックスと委任契約を締結しました。 投資詐欺による被害額は、合計1,663万円です。 貯金を失った直後の私にとって、弁護士費用を準備することは簡単ではありませんでした。 それでも私は、「今すぐ動かなければ、被害金がなくなってしまう」と考え、着手金を用意しました。 契約書に記載された受任業務は、次の内容です。
弁護士費用は、次のように記載されていました。
着手金831,500円に消費税83,150円を加えた、合計914,650円を支払いました。

弁護士本人と話す前に着手金を支払っていました

今回、私が最も強く伝えたいのは、私は弁護士本人から具体的な説明を受ける前に、91万4,650円を支払っていたということです。 契約前から支払いまで、私への連絡や案内の中心は、弁護士本人ではなくパラリーガルと呼ばれる事務所スタッフでした。 投資詐欺やSNS投資詐欺に気づいた直後の私は、とても焦っていました。 暗号資産やFXの取引画面に表示されていた利益は偽物で、被害金はすでに複数の銀行口座へ振り込んでいました。 しかし着手金を支払わないと弁護士は動けない。あなたが支払いを躊躇している間にも詐欺師が銀行からお金を出金してしまう。そうなればお金を取り戻すのは難しくなる。そう説明を受け、弁護士本人と十分に話してから判断するよりも、口座凍結を少しでも早く進めてもらうことを優先してしまいました。
「弁護士と話していないので書けません」と伝えた記録が残っています
着手金を支払った後、事務所から「報告書」と書かれた書面が届きました。 書面には、依頼者が弁護士本人と面談したか、どのような方法で弁護士から説明を受けたかを記入する欄がありました。 しかし、その時点で私は伊藤博弁護士本人と一度も話をしていませんでした。 そのため、2024年5月15日、事務所の担当者へ次のように連絡しました。
報告書が届いたのですが、まだ弁護士さんと直接お話しした事がなく、項目が埋まらないのですが、どうすれば良いですか?
これは、2年以上が経過した後に私が記憶だけで語っている話ではありません。 弁護士本人とまだ話していなかったことを、契約当時に事務所へ伝えた記録が残っています。

数日後に弁護士本人と話しましたが、具体的な説明はありませんでした
私が「弁護士本人と話していないため、書面を記入できない」と伝えた後日、伊藤博弁護士と電話で話す時間が設けられました。 しかし、私の記憶では、その電話は非常に短いものでした。
「何? 何が聞きたいの?」 「そう、私が伊藤弁護士」
弁護士本人であることは確認できました。 しかし、私が支払った91万4,650円で、具体的にどこまでの業務を行うのかという説明はありませんでした。 被害金を回収できる可能性、費用倒れになる可能性、返金交渉の範囲、相手が転居した場合の対応、問い合わせに対する回答時期なども、私が理解できる形では説明されませんでした。 それでも私は、電話の後に報告書を記入し、手元にあった被害資料と一緒に提出しました。 当時の私は、説明不足を疑うことよりも、少しでも早く手続を始めてもらわなければならないという気持ちでいっぱいだったからです。

パラリーガルから「返金まで早ければ60日」と説明されましたが、実際は返金まで520日かかりました
私は契約時、被害金の返金について、早ければ60日程度で返金される可能性があるという趣旨の説明を受けました。 しかし、実際に被害回復分配金が私の口座へ振り込まれるまでには、520日かかりました。
「早ければ60日」という説明は、60日以内の返金を保証するものではありません。 銀行の口座凍結、預金保険機構の公告、被害者からの申請、金融機関の審査などにより、返金までの期間は変わります。 それでも契約前に、最短の期間だけではなく、半年以上、1年以上かかる可能性についても説明を受けたかったと思っています。後に「当事務所では返金まで3~4ヶ月です」との説明も受けましたが、それでも120日、実際は1年半の520日でした
一部は返金されましたが、放置されたと感じる案件もありました
弁護士法人フェニックスが、全く何も行わなかったと断定するつもりはありません。 一部の手続は行われ、私は被害回復分配金として174,000円を受け取りました。 また、振込先口座の名義人との返金交渉が行われた案件もあります。 一方で、私が問い合わせても回答をもらえないことが何度もありました。 返金請求を予定していた相手について問い合わせた際には、相手が引っ越して連絡が取れないため、仕方がないという趣旨の説明を受けました。 相手と連絡が取れなければ、返金交渉が難しくなることは理解できます。 しかし、住所の再調査を行ったのか、訴訟など別の方法を検討したのか、今後どのような手続が残されているのかについて、私は納得できる具体的な説明を受けられませんでした。 一部の手続は行われました。 一部の返金も受けました。 それでも私は、被害回復へ向けて積極的に解決しようとしている対応とは感じられませんでした。
弁護士法人の解散を知り、私は今も動揺しています
弁護士法人フェニックスの解散と、伊藤博弁護士の業務停止処分を知ったとき、私は強く動揺しました。 「やっぱり、私が感じていた違和感は間違いではなかった」 「詐欺に遭っただけでなく、弁護士選びまで間違えてしまった」 そのような気持ちが一気に押し寄せました。 投資詐欺に遭った自分を何度も責めた後、今度は弁護士を選んだ自分まで責めそうになります。 しかし、詐欺に気づいた直後の被害者が焦るのは当然です。 暗号資産、FX、SNS投資、LINE投資グループなどを利用した詐欺では、犯人から「すぐに入金してください」「今が利益を増やす機会です」と急かされ続けます。 そして詐欺に気づいた後も、「一日でも早く口座を凍結しなければならない」「早く弁護士へ依頼しなければならない」と、焦り続けることになります。 その焦りが、次の契約を冷静に確認する時間を奪うのです。
詐欺発覚直後の被害者は、次の被害に狙われやすい状態です
詐欺被害は、犯人への送金が終わった時点で終わるとは限りません。 被害に気づいた人は、「何としてもお金を取り戻したい」という強い気持ちを抱えています。 その気持ちに近づいてくるのは、必ずしも信頼できる専門家だけではありません。 返金を保証する調査会社、被害回復をうたう広告、弁護士を紹介すると持ちかける業者、実在する弁護士名をかたる詐欺師などによる二次被害が考えられます。 詐欺に気づいた直後のあなたは、被害者であると同時に、次の被害のターゲットになりやすい状態です。
二次被害を防ぐチェックリスト
次の項目に一つでも当てはまる場合は、その場で契約せず、別の弁護士や所属弁護士会にも確認してください。
信頼できる弁護士事務所か調べる7つの方法
弁護士名が検索結果に表示されるだけでは、その契約が安全だとは判断できません。 実在確認、本人確認、契約内容、過去の対応などを、複数の方法で確認してください。
1.日弁連の弁護士検索で登録情報を確認する
日本弁護士連合会の「弁護士情報検索」で、氏名、登録番号、所属弁護士会、登録事務所、所在地などを確認します。 広告やSNS、LINE、メールで案内された事務所名や電話番号と、登録情報が一致するか確認してください。 相手からかかってきた電話番号へそのまま折り返すのではなく、弁護士検索で確認した事務所の電話番号へ、自分から連絡することが重要です。 日本弁護士連合会の弁護士情報検索を確認する
2.契約前に弁護士本人と直接話す
事件の内容を聞き取ること、事件の見通しを説明すること、着手金を決めること、委任契約を説明することは、本来、弁護士本人が行う重要な業務です。 事務員としか話していない状態で、高額な着手金を支払わないでください。 可能であれば法律事務所へ行き、弁護士本人と対面で話します。 遠方などで対面が難しい場合でも、少なくとも電話やオンライン面談で、弁護士本人から具体的な説明を受けてください。
3.着手金の根拠と費用倒れの可能性を確認する
着手金が、どの作業に対する費用なのかを確認してください。 口座凍結、金融機関への照会、口座名義人との交渉、住所調査、訴訟、強制執行など、どこまでが契約に含まれるのかを、書面で確認します。 被害金を一円も回収できなかった場合や、回収額が着手金を下回った場合についても説明を求めてください。
4.委任契約書をその場で署名せず持ち帰る
委任契約書には、受任業務、着手金、成功報酬、実費、追加費用、解約条件、着手金の返金条件などが記載されているか確認します。 「今すぐ契約しなければ間に合わない」と急かされても、高額な契約書にはその場で署名しないでください。 一度持ち帰り、家族、信頼できる人、別の弁護士などに見てもらう方法があります。
5.最短期間だけでなく、長期化した場合を聞く
「早ければ60日」「最短1か月」といった説明だけで判断しないでください。 平均的な期間、最も長くかかった事例、返金できなかった場合、口座残高が残っていなかった場合についても確認します。
6.弁護士名・登録番号・事務所名と「懲戒」を組み合わせて調べる
検索するときは、弁護士名だけでなく、登録番号や事務所名を組み合わせます。
同姓同名や、似た名称の法律事務所と混同しないよう、登録番号、住所、所属弁護士会まで照合してください。 民間の懲戒情報サイトは参考になりますが、最新情報が反映されていない場合や、内容が省略されている場合があります。 一つの検索結果だけで安全性を判断しないでください。
7.所属弁護士会の市民窓口へ相談する
弁護士本人と連絡が取れない、説明がない、報酬に疑問がある、事件が放置されていると感じる場合は、所属弁護士会の市民窓口へ相談できます。 伊藤博弁護士が所属する東京弁護士会では、弁護士の業務処理、報酬、言葉遣い、態度などに関する苦情を市民窓口で受け付けています。
東京弁護士会の市民窓口を確認する 市民窓口は、個別事件の法律相談や、依頼した事件の勝敗を判断する窓口ではありません。 ただし、業務処理、報酬、連絡が取れない、説明がないといった苦情について、利用できる制度の案内を受けられます。
弁護士へ契約前に確認してほしい質問
次の質問を、できる限り弁護士本人へ直接確認してください。
回答は、電話だけで終わらせず、メール、契約書、説明書など、後から確認できる形で残してください。
口座凍結を急ぐことと、高額な弁護士契約を急ぐことは別です
投資詐欺や振込詐欺では、振込直後の対応が重要です。 しかし、急いで銀行へ連絡することと、十分な説明を受けないまま高額な弁護士契約を結ぶことは別です。 詐欺に気づいたら、まず振込先金融機関と、自分が利用した金融機関へ連絡してください。 警察にも相談し、振込明細、LINEやSNSのやり取り、暗号資産取引所を装った画面、相手の口座情報などを保存します。 そのうえで弁護士へ依頼する場合は、弁護士本人から説明を受け、受任業務と費用を確認してから契約してください。←当時の私はコレができませんでした。
私の着手金返還についても、これから確認します
弁護士法人フェニックスは、2026年7月9日付で解散し、清算中とする情報が掲載されています。 法人が解散したからといって、直ちにすべての返金請求ができなくなるとは限りません。 私は今後、東京弁護士会への相談、清算人の確認、事件記録の返還、実際に行われた業務の内容、着手金の清算について確認する予定です。 返金を受けられるか、返金額がいくらになるかは、現時点では分かりません。 しかし、まだ何も確認せずに諦める段階ではないと考えています。 今後の手続や結果についても、事実を確認しながら記事へ追記します。
今、あなたは次の被害のターゲットかもしれません
詐欺に気づいたあなたは、すでに十分傷ついています。 判断力がないから騙されたのではありません。 犯人から長期間、不安と期待を繰り返し与えられ、冷静に考える時間を奪われていたのです。 そして詐欺に気づいた後は、今度は「取り戻したい」という気持ちが強くなります。 その気持ちを利用しようとする相手が、次に現れる可能性があります。
信頼できる人へ相談してください。 所属弁護士会へ確認してください。 別の弁護士から、セカンドオピニオンを受けてください。 詐欺被害から回復したいと願う気持ちは、間違っていません。 だからこそ、その気持ちを次の相手に利用させないでください。
私は止まれませんでした。だから、あなたには止まってほしい
私は投資詐欺に気づいた後も、冷静ではありませんでした。 少しでも早く被害金を取り戻したいという一心で、弁護士本人から十分な説明を受ける前に、91万4,650円を支払いました。 一部の返金は受けました。 しかし、「早ければ60日」という説明に対し、実際の返金までには520日かかりました。 問い合わせに回答してもらえないこともあり、積極的に解決しようとしている対応とは感じられませんでした。弁護士本人と直接会話したのも初回の「自己紹介の会話のみ」でした。そして2026年7月、私が依頼した弁護士の業務停止処分と、弁護士法人の解散を知りました。 今も動揺しています。 それでも、この経験を公開します。 詐欺被害に気づき、今まさに慌てて弁護士を探している人が、高額な契約を結ぶ前に一度立ち止まれるように願っています。 私は止まれませんでした。だから、あなたには止まってほしい。
少しでも違和感を感じたら
まだ振り込んでいないなら、振り込まないでください。すでに振り込んでしまった場合は、できるだけ早く銀行、警察、消費生活センターなどに相談してください。
恥ずかしいと思う必要はありません。悪いのは、あなたを信じさせ、お金を奪おうとした相手です。あなたの大切なお金と未来を守れるのは、最後はあなた自身です。
相談窓口の入口⬇
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English Summary
Scam victims may be targeted again while urgently seeking recovery. Verify the lawyer, speak directly with them, and never rush into a high-cost contract without a clear explanation.
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詐欺被害者を狙い、「返金できます」「弁護士を紹介します」などとLINEや問い合わせ窓口へ誘導し、相談料や着手金などを請求する悪質なサイトがあります。
ネット上の広告や、運営者の分からない窓口だけで契約を決めないでください。
法的な解決や返金相談を希望する場合は、警察相談専用電話「#9110」、消費者ホットライン「188」、お住まいの地域の弁護士会など、公的・公正な窓口へ直接ご相談ください。
この記事を最後まで読んでくださったあなたへ。
今、言葉にできないほど苦しい気持ちを抱えているかもしれません。
張り詰めた心を少しだけ緩めるために、「心を整える場所」を作りました。
誰にも言えない胸の内を抱えたままでも大丈夫です。
ここで、ほんの少しだけ心を休めていってください。




































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