【第2期】詐欺の構造と被害者支援

LINEグループ80人で取引所イベント?今だから分かる投資詐欺の違和感」

取引体験金キャンペーンで安心してしまった私
「実在する取引所だ」と信じた理由

今振り返ると、このイベントは単なるキャンペーンではありませんでした。

LINEグループ内で案内された取引体験金キャンペーン。口座開設で300ドル、入金で500ドルの特典が表示され、実在する取引所だと信じるきっかけになった。
LINEグループ内で共有された取引体験金キャンペーン

 

私は当時、この取引所を信頼し始めていました。
そして、このイベントの存在によって、その信頼がさらに強くなりました。

詐欺だと分かった今だからこそ見えてくることがあります。
それは、私が「300ドル」に惹かれたのではなく、このキャンペーンにより
「実在する取引所だと信じた」という事実です。

取引体験金キャンペーンの案内が送られてきた

2024年3月末、LINEグループ内で取引体験金キャンペーンの案内が送られてきました。

LINEグループ内で案内された取引体験金キャンペーン
LINEグループ内で共有された取引体験金キャンペーン

内容はシンプルでした。

  • 新規口座開設で300ドルプレゼント
  • 10万円以上の入金で500ドルプレゼント
  • 一定期間の取引後に出金可能

なぜ私は安心してしまったのか

今なら違和感を覚えます。

しかし当時の私は、
「こんなイベントを開催しているのだから、本当に存在する取引所なのだ」
と思えました。

なぜなら、そこには運営会社らしい演出が揃っていたからです。

  • LINEグループが存在する
  • 担当者がいる
  • 利益報告が流れている
  • キャンペーンが開催されている
  • 専用の告知画像まで作られている

私は、この一つ一つを見て安心感を積み重ねていました。

今思えば、その安心感こそが詐欺グループの狙いだったのかもしれません。

今なら分かる「イベント開催」の本当の目的

当時は利用者向けのサービスだと思っていました。

しかし現在の私は、別の見方ができるようになりました。

このイベントの目的は、
「お金を配ること」ではなく、「お金を集めること」だったと、

実際、投資詐欺では次のような流れがよく使われます。

  1. グループLINEへ誘導する
  2. 投資への期待を高める
  3. 利益報告で安心させる
  4. イベントや特典で信頼感を与える
  5. 入金へ誘導する

キャンペーンにより、
「イベントを開催できるほど利用者がいる会社」
と思わせることも重要な手段だったのだと思います。

「詐欺師の目線」で振り返ってみる

被害後に振り返ってみると、このイベント開催後~
わたしは、実際に大きな金額を運用資金として入金しました。

当時の状況をもとに「詐欺師の目線」で流れを再現してみました。

取引体験金キャンペーンから入金、取引、出金拒否までの流れを詐欺師目線で解説した注意喚起漫画。被害者心理と信用構築の手口を表現している。
被害後に振り返って見えてきた「イベントの本当の役割」

 

正規の取引所風ポスターと比べて気づいたこと

記事を書くために、正規の暗号資産取引所が開催しそうなキャンペーンを調べて
参考イメージですがポスターを作成して比較してみました。

正規の取引所風ポスター

正規の暗号資産取引所をイメージした口座開設キャンペーンの参考ポスター。入金不要や本人確認後の特典付与、サポート体制や利用条件が整理されて掲載されている。
参考として作成した正規取引所風のキャンペーンポスター

見た瞬間に感じた違い

最初に目に入ったのは、
「入金不要」
という表記でした。

私は思わず、
「確かにその方が安心できる」
と感じました。

一方で、私が参加していた取引体験金キャンペーンでは、
入金や取引を行うことが前提になっていました。

当時は何も違和感を持ちませんでしたが、
今振り返ると大きな違いだったように思います。

特典よりも説明が多い

もうひとつ印象的だったのはポスターの中身です。

正規取引所風のポスターには特典だけではなく、
次のような情報が掲載されていました。

  • 本人確認の流れ
  • 利用開始までの手順
  • サポート体制
  • 会社情報
  • 利用条件
  • 注意事項

つまり、
「ボーナスをもらえる」
よりも、
「どんな会社なのか」
を説明しようとしているように見えました。

私が見ていたポスターとの違い

私が当時見ていた取引体験金キャンペーンのポスターは、
黒と金を基調とした豪華なデザインでした。

そして大きく表示されていたのは、
300ドルや500ドルという特典金額です。

もちろん本物の企業でも豪華なデザインを使うことはあります。

しかし今見比べると、
私が見ていたポスターは
「信頼の根拠」よりも「期待感」を強く伝えていた
ように感じます。

もし今、投資キャンペーンを見たり参加しているなら確認してみてください。

  • 特典以外の説明は十分にありますか?
  • 会社情報は確認できますか?
  • 利用条件は分かりやすく書かれていますか?
  • 安心感の根拠は何でしょうか?

私は当時、その問いを自分にすることができませんでした。

もしかするとターゲットは私だけだったのかもしれない

今でも時々考えることがあります。

あのLINEグループには本当に多くの参加者がいたのでしょうか。

もしかすると、実際のターゲットは私だけだったのかもしれません。

もちろん真実は分かりません。

しかし当時の私は、
グループが存在し、
イベントが開催され、
利益報告が流れている状況を見て、
「たくさんの人が利用している取引所なんだ」
と信じていました。

そして、その信頼感が入金への後押しになりました。

80人という人数に感じる違和感

今になって思う違和感があります。

当時参加していたLINEグループの人数は、およそ80名でした。

被害当時の私は、
「80人も参加している」
と感じていました。

しかし今振り返ると、まったく逆の印象を持っています。

世界中の投資家が利用しているはずの取引所なら、本来は何万人、何十万人という利用者がいても不思議ではありません。

それなのに、私が実際に見ていたコミュニティは80人ほどのLINEグループでした。

しかも、その限られた参加者に向けてイベントが開催され、
担当者から告知が行われていました。

当時の私は、
「イベントがある」
「参加者がたくさんいる」と安心していました。

取引体験金イベントに参加して安心していた女性が、LINEグループの参加人数が80人しかいないことに気づき、世界規模を名乗る取引所との違和感から不安を感じ始める様子を描いた投資詐欺注意喚起漫画
当時の私は「80人も参加している」と安心していました。しかし今振り返ると、「世界規模の取引所なのにLINEグループは80人だけだった」という違和感が残っています。

 
本当に利用者が多い取引所なら、なぜ80人規模のLINEグループに向けて特別なイベントを開催していたのでしょうか。

被害後の今だからこそ分かるのです
あのイベントは取引所の利用者向けではなく、
LINEグループ内の参加者からお金を騙し取るための
入金へ誘導するために用意されたイベントだったと

同じようなイベントに参加していたら確認してほしいこと

投資関連のキャンペーンを見た時は、特典の金額だけを見るのではなく、次の点を確認してほしいと思います。

  • 金融ライセンスは確認できるか
  • 運営会社の実態は存在するか
  • 出金条件は明確か
  • 第三者の評判を確認できるか
  • 担当者ではなく会社自体を信用できるか

詐欺グループは「儲かる話」だけではなく、「安心感」も販売しています。

私が信じてしまったのも利益ではなく、その安心感でした。

あなたが参加している投資グループは何人ですか?

もし運営会社が世界規模の取引所を名乗っているなら、
その人数は本当に規模に見合っているでしょうか。

私は当時、
「80人もいる」と思って安心していました。

しかし今振り返ると、
「たった80人だった」と感じています。

もし今、同じようなイベントに参加している方がいるなら、一度確認してほしいと思います。

その安心感は、本当に信頼できる根拠から生まれていますか?。


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I joined a trading group and felt reassured because about 80 people were participating and special events were being held.
Only after becoming a victim did I realize that a “global trading platform” having just an 80-member LINE group was a major red flag.
Sometimes the simplest details reveal a scam better than complicated financial knowledge.


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