【第2期】詐欺の構造と被害者支援

第12話:詐欺師はなぜUSDTを使うのか?実際に送金した「送金動線」を公開

「給料が減った5万円を取り戻したかった」


給料が減った5万円を取り戻したかった

私は最初から、
“大金を稼ぎたい”と思っていた訳ではありません。

ただ、減ってしまった給料を補いたかった。

その気持ちが、
詐欺グループの送金動線に引き込まれていきました。

減った給料を補いたかった

私が投資を意識し始めた理由は、
減ってしまったお給料5万円を補填したかったからです。

お給料が減るという事は、
ボーナスも減る。

ボーナスが減るという事は、
ボーナス払いにも影響が出る。

このままではダメだと思いました。

「生活を守らなければいけない」

私は、資産を運用する事で、
ボーナス月までに不足分を補うため、
動き出す覚悟を決めました。

今まで私は、
LINEのトークを見ている側でした。

でも、ついに動きました。

アプリをインストールし、
運用資金を準備しました。


投資詐欺の実際のやり取り
失敗したら、失ってしまうかもしれない100万円

でも私は
「指導者のもとで学びながら投資していくんだ」
そう信じていました。

この100万円が、
200万円になるかもしれない。

不安よりも、期待の方が大きかった。

あの瞬間、
とても気持ちが引き締まりました。


実際のLINE会話(抜粋)

  • USDTを持っていなくても自動で円からドルへ両替可能
  • ATMやコンビニからも送金できます
  • 入金額が多いほど安全で利益も増えると説明された
  • 「平均入金額は約550万円」と心理誘導された
  • 私は日本円で100万円を送金しました

今ならわかる「送金動線」

当時の私は、
この会話に違和感を持てませんでした。

むしろ、

  • 親切に教えてくれている
  • 初心者にも分かりやすい
  • サポートしてくれている

そう感じていました。

ですが今見ると、
この会話は投資説明ではありません。


「どうやって送金させるか」

を作り込んだ会話でした。

詐欺グループがやっていた事

① 不安を消す

「USDTがなくても大丈夫」
「自動両替」などで、
難しさを感じさせない。

② ハードルを下げる

ATMやコンビニ送金を案内し、
“自分にも出来そう”と思わせる。

③ 金額感覚を壊す

「平均550万円」と伝え、
100万円が少なく感じるよう誘導する。

④ 考える時間を減らす

“予約”や“準備”という言葉で、
特別感と急がせる空気を作る。

私はこの時、
“投資”を始めたと思っていました。

でも実際は、
お金を騙し取る「送金動線」に乗せられていただけでした。


詐欺師はなぜUSDTを使うのか

詐欺師の偽取引所と
本物の海外取引所の違い

比較項目 詐欺師の偽取引所 本物の海外取引所
送金先 個人名義口座へ送金させる事がある
毎回口座が変わる事もある
基本は法人管理
正規の入金ルートがある
連絡方法 LINE中心
個人担当者が異常に近い距離感
公式サポート中心
メール・ヘルプセンター対応
利益表示 毎日利益が増える
異常に勝率が高い
利益も損失も発生する
相場変動がある
出金 税金・保証金・認証費用などを理由に
出金前に追加送金を要求
通常は本人確認後に出金可能
勧誘方法 SNS・マッチングアプリ・DMから誘導 通常は突然個別勧誘しない
金融ライセンス 偽ライセンス画像や
存在しない登録番号を使う事がある
規制機関で確認可能な場合が多い
アプリ APK直接インストール誘導や
謎サイト経由がある
App Store・Google Play等の
正規ストア配布が基本
日本語 不自然な日本語や
翻訳感がある
日本向け対応なら比較的自然
焦らせ方 「今だけ」
「急がないと損」
「人数限定」
強引に急がせない

投資詐欺では、
“本物っぽい取引所画面”を作って信用させるケースがあります。

ですが実際には、
本物の海外取引所とは
明確な違いがあります。

特に危険なのは、

「出金するために追加送金が必要」

と言われるケースです。

これは投資ではなく、
詐欺で非常によく使われる手口です。

私は、ボーナス前になると憂鬱になります

減ってしまったボーナス
それに対して増えていく金利…

ボーナスを全て使っても、
支払いが足りない。

その不足を補うために、
私は「投資」に手を出しました。

でも結果は、
投資詐欺でした。

ボーナスを補うどころか、
私は全財産を失いました。

人生は一気に極限状態へ落ちました。

正直に言うと
詐欺被害から2年経った今でも

「1週間後、自分はこの世に存在しているのだろうか?」

そう考えてしまう日があります。

ただ、
今日だけは何とか生き延びる

その積み重ねで私は今を生きています。

2年経った今でも、

「明日の食事をどうするか」
「外出時の水分をどう確保するか」

そんな事を考えながら生活しています。

6月1日締切の税金も
今の私には準備できていません。

だからこそ、
このブログを見てくださっているあなたには
私と同じ経験をしてほしくありません。

もし今、
SNSやDM、LINEなどを通じて投資をしている方がいたら

一度、
「自分事」としてではなく、
第三者目線で自分を見直してみてください。

「あの人はどこから投資を始めたのか」
「あの人はなぜSNSだけで投資しているのか」
「身内はなぜ知らない個人口座へ入金するのか」

当時の私は知識がありませんでした。

でも今、
当時のLINEを見返すと
知識さえあれば回避できた内容ばかりです。


最後に確認してほしい事

    • 送金先が個人口座ではないか
    • LINEだけでやり取りしていないか
    • 出金前に追加費用を要求されていないか
    • 金融ライセンスを自分で確認したか
    • 家族や第三者に相談したか

私は知識不足のまま、
詐欺に引っかかってしまいました。

ですが、
この記事を読んでいるあなたが
もし同じような状況にいるのなら

どうか、
被害を未然に防いでほしい。

私は心から、
そう願っています。


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I started investing because my salary was reduced, and I wanted to recover the missing income before bonus season.
A scam group gained my trust through LINE messages and guided me into sending 1 million yen using USDT.
Looking back now, their conversation was not about investing — it was a carefully designed money transfer trap.
This article explains how scammers manipulate victims psychologically and why USDT is often used in investment scams.


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