【第2期】詐欺の構造と被害者支援

第14話:「終わりですか?」と聞いていた私|ADAUSD 1.35ロットの意味も分からず続けた取引

SNS型投資詐欺に遭った当時の私は、ロット数の意味も、BUYとSELLの違いも理解していませんでした。

それでも2日目の取引を開始しました。

なぜなら、自分で判断していたのではなく、相手から送られてくる指示通りに操作できていたからです。

今回の記事では、実際のLINEのやり取りと取引記録を振り返りながら、当時の私が気付けなかった危険信号についてお話しします。

投資を教わっているつもりでした

当時の私は、投資の勉強をしているつもりでした。

分からないことがあれば先生に聞いている感覚でしたし、実際に相手から毎日のように市場動向や取引指示が送られてきていました。

しかし今振り返ると、教えられていたのは投資知識ではなく操作手順だったのかもしれません。

実際のやり取りがこちらです。

ADAUSDを1.35ロット買うよう指示され、取引成功後にスクリーンショット送信を求められた実際のLINEのやり取り
ADAUSDを1.35ロット購入するよう指示された当時のLINE

ADAUSDとは

ADAは暗号資産のCardano(カルダノ)
USDは米ドルです。

この時の私は、ADAとは何か、ロット数とは何かを理解していませんでした。

それでも相手を信頼していたため、言われた通りに取引を進めていました。

私は何を取引しているのか理解していませんでした

今になってLINEを見返すと、自分自身が理解できていなかったことがよく分かります。

私は何度も「終わりですか?」「わかりません」と質問していました。

取引終了を何度も急かされ、終わりですかと質問する被害当時のLINE会話
取引終了を急かされていた当時のやり取り

本来であれば、この場面でロット数や取引の仕組みを説明するべきだったと思います。

しかし返ってきたのは知識の説明ではなく、次の操作方法でした。

今振り返ると、私は投資を学んでいたのではなく、遠隔で操作されていた状態に近かったのかもしれません。

ロット数とは何なのか

ロットとは簡単に言えば取引量です。

スーパーで商品を1個買うのか、100個買うのかを決める数量のようなものです。

ロット数が大きくなるほど利益も損失も大きくなります。

しかし当時の私は「1.35ロット」という数字の意味を理解していませんでした。

今なら分かります。

分からないまま取引するには危険すぎる数字でした。

わずかな値動きで大きな利益が表示されていた理由

この日の取引では、ADAの価格がわずかに上昇しただけで344.25ドルの利益が表示されていました。

当時の為替レートを1ドル150円で計算すると、約5万1,600円です。

短時間でこれだけの利益が表示されると、多くの人は「すごい」と感じると思います。

私もそうでした。

しかし今振り返ると、それは大きな取引量だったからです。

ADAUSDのBUYとSELLポジションが表示され利益と損失が混在している取引画面
利益と損失が混在していた当時の取引画面

実際には数百万円規模の取引だった可能性

私は100万円を運用している感覚でした。

ですが取引内容から逆算すると、このADA取引は数百万円規模だった可能性があります。

計算上では約600万円規模の取引になっていた可能性もあります。

もちろん当時の私はそんな認識を持っていませんでした。

100万円を運用しているつもりだったのに、実際には何倍もの金額を動かしていた可能性があるのです。

ADAUSDの売りポジションが残り損失が拡大している取引画面とLINEのやり取り
残ったポジションの損失が拡大していた場面

第三者に相談できていたら結果は違っていたかもしれない

詐欺被害後の私は長い間、このLINEを見返す事ができませんでした。

記事を書き始めてから、ようやく少しずつ見返せるようになりました。

そして今感じるのは、この時に第三者へ相談できていたら結果は変わっていたかもしれないということです。

投資経験2日目の私には、この取引の危険性を判断する知識がありませんでした。

契約内容や取引条件を確認した記憶もありませんが
もし一般的なCFD取引と同じ仕組みだった場合、

取引2日目の初心者が
数百万円から1000万円を超える規模の取引をしていた可能性もあり

一見1.35ロットと少単位・少額にみえていた裏には
とても危険が潜んでいたと、今なら分かります

だからこそ、誰かに相談して「そのロット数は大きすぎない?」
「本当に内容を理解している?」と声をかけてもらえるLINE以外の環境も必要でした

当時の私に教えてあげたかったこと

今回の内容を分かりやすく整理するために、当時の状況を図解にまとめました。

ロット数やBUYとSELLの意味を理解しないまま取引を続けた投資詐欺被害者の体験を解説した注意喚起漫画
当時の私に教えてあげたかったことを図解化しました

図解を作って改めて気付いたのは、私は投資をしていたつもりでしたが、実際には投資を教わっていなかったということです。

ロット数の意味。

BUYとSELLの違い。

なぜその取引をするのか。

それらを理解しないまま、私は相手の指示通りに操作していました。

今同じ状況にいる人へ

もしかしたら今、誰かから送られてくる指示だけで取引をしていませんか?
考えてみてください。

  • ロット数の意味を説明できますか?
  • BUYとSELLの違いを説明できますか?
  • なぜその取引をするのか理解していますか?
  • 自分で判断していますか?

もし説明できない状態なら、お金を追加で入金する前に第三者へ相談してください。

私自身、当時のLINEを見返しながら強く感じたのは、「分からないまま続けていたこと」が一番危険だったということでした。

この記事が、今まさに同じ状況にいる誰かの気付きにつながれば幸いです。


この記事が少しでも役に立ったら、
応援していただけると励みになります。

無言でも大丈夫です。

OFUSEでナナを応援する


I thought I was learning how to invest.
In reality, I was following trading instructions without understanding lot sizes, BUY and SELL orders, or the actual risk involved.
Looking back at the scammer’s messages, I realized I may have been handling trades worth several times more than I imagined.


📚 関連記事

第13話:「0.18ロットで設定してください」私は意味も分からず投資詐欺に誘導されていました前のページ

ピックアップ記事

  1. 任意整理中に大阪万博へ行ってみた:クレカ停止でも楽しめた体験談

  2. 第9話:【実録】LINE投資詐欺で案内された取引所「INVDOM PYT LTD…

  3. SNS投資詐欺の深刻な影響と返金手続きの現状:借金返済が収入を超える絶望的な状況…

関連記事

  1. 【第2期】詐欺の構造と被害者支援

    【実話】LINE投資詐欺のニュースを見ていた私が、なぜ騙されたのか

    ニュースを見ていたのに、私は止まれませんでした私は当時、L…

  2. 【第2期】詐欺の構造と被害者支援

    SNS型投資詐欺で8億7000万円被害|同じ被害者だから分かる心理と恐怖

    愛知県で、80代男性が約8億7000万円を騙し取られたというニュー…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事
過去の記事
OFUSEで応援を送る

この記事が少しでも役に立ったら
応援していただけると励みになります

無言でも大丈夫です

カレンダー
2026年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
  1. 【第1期】被害発覚と救済手続き

    SNS型投資詐欺被害176日目:未解決の返金と弁護士手続き終了後の不安
  2. 【第1期】被害発覚と救済手続き

    詐欺被害からの回復:詐欺被害回復に向けた弁護士依頼がもたらす不安
  3. 【第1期】被害発覚と救済手続き

    【実体験】詐欺被害で車の修理もできない現実|保険・事故・支払いに悩む日々
  4. 【第2期】詐欺の構造と被害者支援

    第11話:App Storeの投資アプリは安全?|Apple審査を悪用する詐欺の…
  5. 【第1期】被害発覚と救済手続き

    詐欺被害で生活が激変:愛猫たちと共に乗り越える日々
PAGE TOP