520日目に届いた「返金のお知らせ」
「預金機構からお金が戻ってきます」
そんな連絡があったのは、詐欺被害に気づき
弁護士に依頼してから約1年半
520日目のことだった
通常であれば、預金保険機構から
「いくら返金されるのか」という通知が届く
しかし私の場合、その連絡を銀行止めにしているため
自分の口座に実際に入金されるまでは返金額がわからない
家族に隠して進めた振り込め詐欺救済法の手続き
私は今も家族に「投資詐欺の被害に遭った」ことを伝えられずにいる
だから、マネーロンダリング対策オフィスなどから
次々と書類が届けば、不審に思われてしまう
そのため、詐欺救済の手続きに関する資料は
すべて銀行に預かってもらっているため
自宅に「振り込め詐欺救済法」に関する書類が届くことはない
返金通知の裏側と、銀行止めの理由
昨日、待ちに待った預金機構から連絡があった
「10月22日に、銀行に振り込みます」と
ただし、銀行からの電話連絡には制限があり
返金金額を教えてもらうことはできない
それを了承することが、書類を銀行止めにしてもらえる条件だった
つまり10月22日までは返金額は不明のままだ
必要書類については
「銀行止めになっているので、必要になったらいつでも連絡をください」とのことだった
被害額1,663万円 返金額はどれくらい?
これで、ようやく投資詐欺被害の手続きが一通り終わったということなのだろうか
被害総額は1,663万円
そのうち、詐欺に使われた口座に残っていたのは約40万円
返金の対象となるのは最大で40万円だが
それを被害者全員で分けることになる
私の手元に戻るのは4,000円なのか、4万円なのか
400円の可能性もあり…まだわからない
それでも、ようやく長かった流れが一区切りついたのかもしれない
刑事訴訟を視野に、これからの行動へ
今後は、刑事訴訟も視野に入れて行動していく
ただ現時点では、生活が苦しく法テラスを利用しても弁護士に依頼する余裕がなく
動けずにいる
詐欺被害の刑事告訴ができる期間は
詐欺行為が終わった時から7年間
それまでに生活を立て直し
少しでも日常を取り戻せたら
7年以内に刑事告訴を目指して動いていきたいと思っている
詐欺被害に気づいた直後、弁護士からはこう説明を受けた
「銀行口座にお金が残っていれば、最短で60日ほどで返金されます」と
「当弁護士事務所の平均は3~4ヶ月です」と
けれど、実際に銀行口座に振り込まれるまでには
1年7ヶ月もかかった
まさか、こんなにも長い道のりになるとは思わなかった
もし、最初に「返金まで1年7ヶ月かかります」と言われていたら
私は、もうこの世にいなかったかもしれない
それほどまでに、あの頃は追い詰められていた
経験を強さに変えて 詐欺被害を生き抜いた先に
「奪われたお金が、もしかしたら戻ってくるかもしれない」
そんなわずかな希望を胸に今日まで生きてきた
日々の苦しさが癒えることはなかった
詐欺だと気づいてから520日経っても、痛みは何一つ軽くならない
それでも、この経験が誰かの役に立ち
いつか私自身の人生の強みに変わることを心から願っている
💬 同じように詐欺被害で悩んでいる方へ
あなたの今の不安や苦しみは、ひとりで抱えなくて大丈夫です
この体験が、少しでも誰かの希望や行動のきっかけになりますように
被害に遭われた方は、まずは専門機関や弁護士に相談してください
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