詐欺被害で振り込んだ総額1,663万円に対して
お金を取り戻す各口座に残っていた金額は
合計してもわずか40万円程度だった
想定していたことではあったが
実際に残高を目にすると強い落胆と絶望を覚えた
さらに、その残高40万でさえ
自動的に返還されるわけではない
申請しなければ戻ってこないのだ
申請に必要な情報と精神的なハードル
被害回復分配金を受け取るには
所定の申請書類を自ら作成・提出しなければならない
返金手続きが対象の残高の内訳を見ると
1件目40万を除き、2件目6,000円、3件目5,780円、4件目2,689円といった
非常に少額な金額が並ぶ
「え、こんな小額のために手続きしなきゃいけないの?」
と、思わず口に出る
しかも、それを複数の被害者で分配することになり
結果として、1人あたり数百円程度となる可能性もある
それでも、『被害回復分配金支払申請書』を提出しなければ
そのわずかな金額さえ受け取れない
わたしは詐欺に遭った後
加害者に指示されて組まされた借金の返済を
今も続けているため
生活は既に逼迫しており
もうやり繰りできなくなった
自動車の重量税も未納で払えていないし
5月の電話代すら未納で通信費の滞納している

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このブログのサーバー代だって、いつ止まるか分からない
という状況に陥っている
このような状態では
少額であっても申請を放棄するわけにはいかない
ただ…申請書の作成には
辛い思い出を書き出す必要がある
たとえば、被害等に関する情報として
被害額とその内訳(振込日・振込金額)
詐欺に至った経緯(連絡手段、振込名目など)
被害届の提出状況と受理番号など、できるだけ具体的に
これらを記載するためには
当時の状況を正確に思い出し
言語化しなければならない
記憶は色褪せていないので書けるけれど
むしろ記憶が鮮明すぎて申請書を書こうとすると
トラウマが蘇ってきてしまう
涙があふれ、手が止まり、心が沈んでしまって
何度も申請書にトライしているけれど
いまだ提出できずにいる
弁護士選びの重要性と反省点
適切な弁護士に依頼できていれば
こうした手続きを代行してもらうことも可能だったのかもしれない
しかし、私が依頼した弁護士は
最初から「全部自分でやってください」の一点張り
すべて自分で行うようにと繰り返すだけだった
いま思えば、あの弁護士事務所は良くなかった
「詐欺に遭う人は、危機管理が甘い」
「この人は、ちょろいな」って
思われていたのかもしれない
そんな風に思わせるような対応が目立った弁護士事務所だった
とはいえ、誰かに責任を押しつけたところで
現実は変わらない
最終的な判断と行動を下したのは自分であり
その責任からは逃れられない
自分でやるしかない…のだ
申請対象となる口座とその内訳
申請の対象となるのは、1,000円以上の残高があるものに限られる
そのため、対象となるのは4件
詐欺被害総額:1,663万円
公告された口座と残高一覧
30万円振込口座:残高806円(申請対象外)
500万円振込口座:残高40万円(申請対象)
800万円振込口座:残高6,000円(申請対象)
30万円振込口座:残高5,780円(申請対象)
303万円振込口座:残高2,689円(申請対象)
気乗りしなくて申請が面倒くさいし、つらい。
たったこれだけのために…と、何度も思いながら
でも、自力でやるしかない
やらなきゃ、何も返ってこないと向き合う日々
詐欺被害から1年が経過した今でも
心の痛みも、生活の苦しさも何一つ色褪せない
被害の記憶は薄れることなく
生活への影響も続いたままだ
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