マネーロンダリング対策オフィスへの申請書を提出
金融犯罪対策部・マネーローンダリング対策オフィスへの
「被害回復分配金支払申請書」をようやく提出することができた
書類の提出そのものは
実際にはさほど難しいものではなかった
書類よりも辛かった「気持ちの整理」
だが、問題はそこではなく
気持ちの整理がつかず
資料に向き合うこと自体が非常に辛かった
みずほ銀行からも申請書提出を促す連絡が何度か届いていたが
そのたびに心が締めつけられ、先延ばしにしてしまっていた
しかし、締切まで残り1カ月を切ったこともあり
ようやく気持ちを奮い立たせることができた
改めて詐欺被害の内容と向き合い
申請書の記入に取りかかった
申請対象は4口座、実際の金額と葛藤
被害額は1,630万円にのぼる
振込先は5つの口座で
そのうち返金の対象となったのは4口座
1口座は残高が1,000円以下で対象外となった
残る4口座について申請を行ったが
そのうち3件は1万円以下の残高だった
被害者数で分配される仕組みを考えると
「これほどの手間をかけて申請する意味があるのか」
と悩むこともあった
それでも、Excelで情報を整理し
コピーペーストを駆使して申請書を作成
口座ごとに必要事項を記入し
手間を最小限に抑えながら
ようやくポストへ投函することができた
「投函した」という事実が心を支えた
書類を提出したからといって
失われた1,630万円が戻るわけではない
背負った借金が軽くなることもない
現状は決して明るいとは言えない
それでも、自分の中でひとつの区切りがついたような気がした
「私はここから立ち直る」
そんな決意を込めて
ポストに申請書を投函した
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