新手の詐欺か?
メールの着信音が鳴った
「銀行口座にお金が振り込まれました」との内容
一瞬、心が躍った
この時期に入金? どこから?
さっそく銀行アプリを開くと振り込み金額は「100円」
相手は知らない個人名だった
「懸賞にでも当たった? …いや、応募していない」
「ポイント還元? でも企業名じゃない」
100円の振り込み…
私は思わず、「これは新手の詐欺か?」と直感した
投資詐欺の苦い記憶
私は過去にSNS型の投資詐欺に遭い
当時のレートで1億7800万円もの利益が出ていたと信じ込まされていた
「出金には納税が必要」と言われ
消費者金融で借金までして“納税”したが
結局出金できず詐欺だったと気づいた
詐欺グループは今でも私の口座情報を握っているかもしれない
今回の100円入金は
その口座が生きているかどうかを試す「確認」なのでは…?
そう疑わずにはいられなかった
100円入金の裏にあるリスク
時々Xなどで見かける「お金を配ります」
お金が欲しい人はDMくださいと言うSNSに応募して
実際に入金される→本来10万円の所→100万円入金される
→間違って多く入金してしまったから90万円返金してほしいと連絡が来る
→差額を返金する→警察が来る
と、言う話を聞いたことがある
詐欺師は振込め詐欺に使う口座を求めている
もし「間違って入金したので返してください」と言われ
安易に返金してしまうと
それは振り込め詐欺の中継役になる危険がある
知らないうちに詐欺に加担してしまう可能性すらあるのだ
民法で定められた「誤送金と返還義務」
「誤送金されたお金」には法律上のルールがある
民法第703条(不当利得)
正当な理由なく利益を得た場合、その利益は返還しなければならない
返金拒否はできない
誤送金を知りながら返さなければ違法となる
しかし、問題は「相手が本当に誤送金者なのか」をどう判断するか
もし詐欺グループからの“仕掛け”であれば
安易に返すことが犯罪関与につながる
少額でも油断は禁物
警察庁の「犯罪収益移転危険度調査書」には
SNSで「口座を買い取ります」と呼びかける事例や
1口座あたり約20万円で転売される実態が報告されている
たとえ100円でも、それは詐欺グループの資金洗浄の入口かもしれない
「たかが100円」と思って放置すると
自分の口座が“犯罪の受け皿”になりかねない
私がとった対応と今後の注意点
不審な入金があった場合は、必ず銀行に相談する
自分から返金しようとせず、銀行を通じて処理してもらう
頻発するようなら、警察へ相談も検討する
口座の入出金はこまめにチェックする
まとめ:
100円の入金――それは偶然の誤送金かもしれないし犯罪の入り口かもしれない
私は投資詐欺の被害者だからこそ
今回の入金に敏感に反応してしまった
「たかが100円、されど100円」
怪しい動きには必ず立ち止まり
銀行や警察に相談する姿勢が大切だと思う
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もしあなたの口座に見知らぬ入金があったら
まずは銀行に相談してください
安易に返金せず、正しい対応をとることが自分を守る第一歩です
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