私は現在、投資詐欺の被害に遭い、全てのお金を失った
ここまでか──
ここまでか──
そう何度も頭の中で繰り返す
現実の厳しさ:家賃不足と返金の不確実さ
しかし不思議なことに目力は強くなっている
何の根拠もないのに
心の奥の芯は少しずつ強くなっている気がする
収入から、騙されて背負わされた借金の返済と生活費を払うと何も残らず
むしろマイナスの生活になっている
今月末の家賃があと7万円足りない
残り約1週間で何ができるのか分からないけれど
それでもどこかで「何とかなる」と思っている自分がいる
なぜそう思うのか
理由の一つは投資詐欺に遭ってから1年半
なんとか生き延びてきた自分への小さな自信かもしれない
もう一つは、
預金機構から被害金の一部が返金される可能性があるという期待だ
でも、本当に返金されるか
いつ返ってくるのかは分からない
現実は厳しい
失った被害額1,663万円に対して
振り込め詐欺救済法で返金される金額は最大でも約41万円
その約41万を被害者で均等に分ければ
一人当たりの返金額はさらに少なくなる
40,000円か?4,000円か?400円か?それも未確定だ
みずほ銀行からは約2か月ほどで返金されるとも
返金は11月中旬以降とも案内を受けたが
いつだろうか?
ネットに裏切られたあとに情報を信じる難しさ
ググれば情報は探せるだろうが
ネットに騙された経験がある自分には
何が真実なのか判断がつかない
だからこそ、自分の経験から答えを見つけていきたい
騙され続けたことで麻痺してしまった部分もある
感情が麻痺して、何も感じられなくなる瞬間もある
体も心も限界に近い中で
私はある動画を保存した
窮地で見つけた希望:小さな自信と他者の言葉
ウクライナの戦士が激戦の中でつぶやいた言葉──
「もし生きて帰れたら、これからの人生はもっと尊くなる。」
その言葉に
私は救われた気がした
「彼らほど追い詰められているわけではない」と、
自分に言い聞かせる
寝る家がある。食卓もある。
失ったものを追いかけるのではなく、いま有る物に向き合う
それだけでもまだ立ち直る余地がある証拠だ
投資詐欺に遭い
死ぬかと思うほど追い詰められた経験
振り返れば「人生は本当に素晴らしい贈り物だ」と思える瞬間も見つかる
現状や環境は変えられなくても、考え方一つで
この窮地を改善へと向けられるはずだと信じている
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