なぜ被害者が減らないのか?テレビのニュースを見て感じた違和感
テレビから流れる特殊詐欺のニュース
「被害額が過去最高に――」
そんな言葉を聞くたびに、胸が痛む
こんなに注意喚起されているのに、どうして被害者は増え続けるのか
ふっと、そんな疑問が浮かんだ
「振り込め詐欺」という言葉が実態とズレている
私は“振り込め”と言われていなかった
私は振り込め詐欺の被害者だ
でも、誰からも「振り込め」と言われたことはない
特殊詐欺と気づいても「振り込め詐欺」とは思わなかった理由
預金機構から書類が届くまで、自分が特殊詐欺に遭ったとは思っていても
「振り込め詐欺の被害者」だとは思っていなかった
だって、私は“振り込んだ”つもりなんてなかったからだ
もし「銀行入金詐欺」という言葉だったら止まれたかもしれない
暗号資産の入金を“投資目的”だと信じ切っていた
もし「振り込め詐欺」という名称ではなく、もっと身近で具体的な
「銀行入金詐欺」という言葉だったなら―
暗号資産へ入金するために資金を送るとき、私は少しだけ躊躇できたかもしれない
詐欺師は「振り込め」とは言わないという現実
詐欺師は「振り込め」なんて言わない
そんなこと言われて素直に振り込む人なんていない
だから彼らは“誘導”する。気づかれないように、自然に、当たり前のように
言葉が変われば救える人が増えるかもしれない
「振り込め詐欺」より身近に感じる言葉の必要性
「知らない個人や会社へ入金するときは注意」
そう言われても、どこか遠く感じてしまう
けれど「銀行入金詐欺」という言葉があれば
自分ごととして立ち止まれる人は増えるのではないかと思う
知らない相手への入金は“危険信号”にすべき
詐欺は年々巧妙になり、
“わからないように”入金させられる時代
もう「振り込め」という表現は現実とかみ合っていない
私の被害額は1,663万円──それでも伝えたいこと
私は“銀行に運用資金を入れたつもり”だった
私は“振り込んだ”わけじゃない
“運用資金として銀行に入金した”だけだった
――そう信じていた
同じ思いをする人を減らすために
でも、その入金先が詐欺だった
私のような思いをする人が、これ以上増えないように
この記事がどうか誰かが立ち止まるきっかけになりますように































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